どうも、スダケイバです。
2024年11月にマイルチャンピオンシップ(マイルCS)が開催されます。このページではマイルチャンピオンシップの傾向について、過去のデータから予想の根拠となるポイントを分析していきます。
※データについてはJRAが発表する主催者情報を元に個人で独自に統計データとして集計し引用しております。馬券購入は利用者様ご自身の自己責任でお願いいたします。免責事項はこちら |
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【2024年】マイルチャンピオンシップの概要と馬券のポイント
名称 | マイルチャンピオンシップ(マイルCS/まいるちゃんぴおんしっぷ) |
格付け | GI |
コース | 京都 芝1600m |
条件 | サラ系3歳上(国際)(特指)・定量戦 |
賞金 | 1着 18,000万円 |
マイルチャンピオンシップは京都芝1600mで行われるGIの重賞競走ですが、京都競馬場の改修に伴いまして2020年から2022年は阪神1600mに開催が変更となっておりましたので注意が必要です。
マイルチャンピオンシップの馬券のポイント(買いデータ・消しデータ)
- 上位人気の成績はあまり良くない
- 後傾ラップになるレースで先行馬優勢
- ディープインパクト産駒の活躍目立つ
マイルチャンピオンシップのコース解説
京都芝1600m(外回り)のスタート地点は正面左手の2コーナー付近ポケット地点。3コーナーまでの距離は700mほどあり、ポジション取りはしやすいコース。3コーナー手前から上り坂で、3コーナーを頂点に直線まで下り坂。
最後の直線は平坦で、約403mとなっております。
マイルチャンピオンシップの過去10年の勝馬(結果)
年 | 勝馬(優勝馬) | 馬齢 | タイム |
2023 | ナミュール | 牝4 | 1:32.5 |
2022 | セリフォス | 牡3 | 1:32.5 |
2021 | グランアレグリア | 牝5 | 1:32.6 |
2020 | グランアレグリア | 牝4 | 1:32.0 |
2019 | インディチャンプ | 牡4 | 1:33.0 |
2018 | ステルヴィオ | 牡3 | 1:33.3 |
2017 | ペルシアンナイト | 牡3 | 1:33.8 |
2016 | ミッキーアイル | 牡5 | 1:33.1 |
2015 | モーリス | 牡4 | 1:32.8 |
2014 | ダノンシャーク | 牡6 | 1:31.5 |
過去10年の勝ち馬です。春の東京のマイルほど時計が早くありません。また、近年は牝馬が苦戦。これは直前にエリザベス女王杯・直後にジャパンカップがあり、最近はマイルから中距離の適性がある一流牝馬が前後のレースに流れるため、マイルより短い適性の牝馬か二流牝馬の参加が多いからだと推察しています。
マイルチャンピオンシップの歴代の勝ち馬一覧
マイルチャンピオンシップの歴代の勝ち馬については以下のタブ内に一覧でまとめています。過去20年、過去30年、歴代と勝ち馬から傾向を確認したい場合は、以下のタブを開いて確認できます。
第1回 | 1984年11月18日 京都 芝1600m | ニホンピロウイナー(牡4) 1:35.3 河内洋/服部正利/小林百太郎 |
---|---|---|
第2回 | 1985年11月17日 京都 芝1600m | ニホンピロウイナー(牡5) 1:35.3 河内洋/服部正利/小林百太郎 |
第3回 | 1986年11月16日 京都 芝1600m | タカラスチール(牝4) 1:35.3 田島良保/坂本栄三郎/村山義男 |
第4回 | 1987年11月22日 京都 芝1600m | ニッポーテイオー(牡4) 1:34.9 郷原洋行/久保田金造/山石祐一 |
第5回 | 1988年11月20日 京都 芝1600m | サッカーボーイ(牡3) 1:35.3 河内洋/小野幸治/(有)社台レースホース |
第6回 | 1989年11月19日 京都 芝1600m | オグリキャップ(牡4) 1:34.6 南井克巳/瀬戸口勉/近藤俊典 |
第7回 | 1990年11月18日 京都 芝1600m | パッシングショット(牝5) 1:33.6 楠孝志/橋田満/森本忠治 |
第8回 | 1991年11月17日 京都 芝1600m | ダイタクヘリオス(牡4) 1:34.8 岸滋彦/梅田康雄/中村雅一 |
第9回 | 1992年11月22日 京都 芝1600m | ダイタクヘリオス(牡5) 1:33.3 岸滋彦/梅田康雄/中村雅一 |
第10回 | 1993年11月21日 京都 芝1600m | シンコウラブリイ(牝4) 1:35.7 岡部幸雄/藤沢和雄/安田修 |
第11回 | 1994年11月20日 京都 芝1600m | ノースフライト(牝4) 1:33.0 角田晃一/加藤敬二/(有)大北牧場 |
第12回 | 1995年11月19日 京都 芝1600m | トロットサンダー(牡6) 1:33.7 横山典弘/相川勝敏/藤本照男 |
第13回 | 1996年11月17日 京都 芝1600m | ジェニュイン(牡4) 1:33.8 岡部幸雄/松山康久/(有)社台レースホース |
第14回 | 1997年11月16日 京都 芝1600m | タイキシャトル(牡3) 1:33.3 横山典弘/藤沢和雄/(有)大樹ファーム |
第15回 | 1998年11月22日 京都 芝1600m | タイキシャトル(牡4) 1:33.3 岡部幸雄/藤沢和雄/(有)大樹ファーム |
第16回 | 1999年11月21日 京都 芝1600m | エアジハード(牡4) 1:32.8 蛯名正義/伊藤正徳/(株)ラッキーフィールド |
第17回 | 2000年11月19日 京都 芝1600m | アグネスデジタル(牡3) 1:32.6 的場均/白井寿昭/渡辺孝男 |
第18回 | 2001年11月18日 京都 芝1600m | ゼンノエルシド(牡4) 1:33.2 O.ペリエ/藤沢和雄/大迫忍 |
第19回 | 2002年11月17日 京都 芝1600m | トウカイポイント(騸6) 1:32.8 蛯名正義/後藤由之/内村正則 |
第20回 | 2003年11月23日 京都 芝1600m | デュランダル(牡4) 1:33.3 池添謙一/坂口正大/吉田照哉 |
第21回 | 2004年11月21日 京都 芝1600m | デュランダル(牡5) 1:33.0 池添謙一/坂口正大/吉田照哉 |
第22回 | 2005年11月20日 京都 芝1600m | ハットトリック(牡4) 1:32.1 O.ペリエ/角居勝彦/(株)キャロットファーム |
第23回 | 2006年11月19日 京都 芝1600m | ダイワメジャー(牡5) 1:32.7 安藤勝己/上原博之/大城敬三 |
第24回 | 2007年11月18日 京都 芝1600m | ダイワメジャー(牡6) 1:32.7 安藤勝己/上原博之/大城敬三 |
第25回 | 2008年11月23日 京都 芝1600m | ブルーメンブラット(牝5) 1:32.6 吉田豊/石坂正/(有)キャロットファーム |
第26回 | 2009年11月22日 京都 芝1600m | カンパニー(牡8) 1:33.2 横山典弘/音無秀孝/近藤英子 |
第27回 | 2010年11月21日 京都 芝1600m | エーシンフォワード(牡5) 1:31.8 岩田康誠/西園正都/(株)栄進堂 |
第28回 | 2011年11月20日 京都 芝1600m | エイシンアポロン(牡4) 1:33.9 池添謙一/松永昌博/平井豊光 |
第29回 | 2012年11月18日 京都 芝1600m | サダムパテック(牡4) 1:32.9 武豊/西園正都/大西定 |
第30回 | 2013年11月17日 京都 芝1600m | トーセンラー(牡5) 1:32.4 武豊/藤原英昭/島川隆哉 |
第31回 | 2014年11月23日 京都 芝1600m | ダノンシャーク(牡6) 1:31.5 岩田康誠/大久保龍志/(株)ダノックス |
第32回 | 2015年11月22日 京都 芝1600m | モーリス(牡4) 1:32.8 R.ムーア/堀宣行/吉田和美 |
第33回 | 2016年11月20日 京都 芝1600m | ミッキーアイル(牡5) 1:33.1 浜中俊/音無秀孝/野田みづき |
第34回 | 2017年11月19日 京都 芝1600m | ペルシアンナイト(牡3) 1:33.8 M.デムーロ/池江泰寿/(株)G1レーシング |
第35回 | 2018年11月18日 京都 芝1600m | ステルヴィオ(牡3) 1:33.3 W.ビュイック/木村哲也/(有)サンデーレーシング |
第36回 | 2019年11月17日 京都 芝1600m | インディチャンプ(牡4) 1:33.0 池添謙一/音無秀孝/(有)シルクレーシング |
第37回 | 2020年11月22日 阪神 芝1600m | グランアレグリア(牝4) 1:32.0 C.ルメール/藤沢和雄/(有)サンデーレーシング |
第38回 | 2021年11月21日 阪神 芝1600m | グランアレグリア(牝5) 1:32.6 C.ルメール/藤沢和雄/(有)サンデーレーシング |
第39回 | 2022年11月20日 阪神 芝1600m | セリフォス(牡3) 1:32.5 D.レーン/中内田充正/(株)G1レーシング |
第40回 | 2023年11月19日 京都 芝1600m | ナミュール(牝4) 1:32.5 藤岡康太/高野友和/(有)キャロットファーム |
※2000年以前のデータはwikipediaより引用
マイルチャンピオンシップの人気別勝率・連対率・複勝率
人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-1-1-6 | 20% | 30% | 40% |
2番人気 | 0-4-1-5 | 0% | 40% | 50% |
3番人気 | 2-4-0-4 | 20% | 60% | 60% |
マイルチャンピオンシップの過去10年の上位人気の人気別勝率・連対率・複勝率です。あまり上位人気は勝ち切っていません。近年は時計勝負になっていないため、展開次第でチャンスがある馬が多いからであると推察しています。
マイルチャンピオンシップの配当傾向
年 | 単勝 | 3連複 | 3連単 |
2023 | 1,730円 | 30,930円 | 176,490円 |
2022 | 920円 | 20,530円 | 142,650円 |
2021 | 170円 | 1,960円 | 5,460円 |
2020 | 160円 | 1,610円 | 4,480円 |
2019 | 640円 | 3,200円 | 16,580円 |
2018 | 870円 | 5,480円 | 29,790円 |
2017 | 880円 | 9,300円 | 55,890円 |
2016 | 590円 | 8,360円 | 40,290円 |
2015 | 570円 | 2,000円 | 12,000円 |
2014 | 1,810円 | 25,760円 | 193,290円 |
平均 | 734円 | 8,689円 | 55,603円 |
このレースは香港とどれだけメンバーがバラけるかがポイントです。また京都開催時は安田記念とリンクしないため、上位人気(≒上期の実績馬)が不振でしたが、阪神開催時は京都開催時よりは安田記念とリンクしやすい傾向でした。京都に戻ってどう推移するでしょうか。
京都競馬場の配当傾向
マイルチャンピオンシップが行われる京都競馬場は過去の配当傾向を見ると他の競馬場より「やや荒れにくい」競馬場です。競馬場毎に距離別・馬券別の平均配当を別記事でまとめておりますので、参考になればと思います。
マイルチャンピオンシップの過去の馬齢別の勝率・連対率・複勝率
馬齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
3歳 | 3-1-2-30 | 8% | 11% | 17% |
4歳 | 4-4-4-28 | 10% | 20% | 30% |
5歳 | 2-4-4-52 | 3% | 10% | 16% |
6歳 | 1-1-0-17 | 5% | 11% | 11% |
7歳 | 0-0-0-7 | 0% | 0% | 0% |
8歳 | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
9歳~ | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
馬齢別で見ると高齢馬に厳しいレースです。過去にカンパニーが勝っていますが、それ以外は全て6歳以下。そして6歳も過去の歴史を見ても5勝と多くはありません。つまり5歳以下から狙うのが定石のレースです。
近年は使い分けの影響もあってか、3歳馬の活躍も増えてきましたが基本は4~5歳から狙うレースです。
マイルチャンピオンシップの枠順別の勝率・連対率・複勝率
枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 1-2-0-17 | 5% | 15% | 15% |
2枠 | 1-2-3-14 | 5% | 15% | 30% |
3枠 | 1-0-3-16 | 5% | 5% | 20% |
4枠 | 0-3-2-15 | 0% | 15% | 25% |
5枠 | 1-1-0-18 | 5% | 10% | 10% |
6枠 | 2-1-0-17 | 10% | 15% | 15% |
7枠 | 0-1-2-21 | 0% | 4% | 13% |
8枠 | 4-0-0-24 | 14% | 14% | 14% |
枠順別のデータで見るとあまり枠の影響はないと言えます。京都1600mのコース形態的はスタート直後の直線が長いため、あまり枠は気にしなくて良いでしょう。
マイルチャンピオンシップで馬券になった馬の前走
前走 | 馬券内の頭数 |
富士S | 9頭 |
毎日王冠 | 6頭 |
スワンS | 5頭 |
天皇賞・秋 | 4頭 |
安田記念 | 3頭 |
札幌記念 | 2頭 |
京成杯AH | 1頭 |
スプリンターズS | 1頭 |
府中牝馬S | 1頭 |
京都大賞典 | 1頭 |
過去10年で馬券内に入った馬の前走を調べて見ました。GIといえば直行組というのが最近増えていますが、このレースは秋に使っている組の方が優勢です。
・GII以下の前哨戦は馬券内もしくは上位人気であること
・前走GI組は人気・着順ともあまり気にしなくて良い
・力のない牝馬はやや苦戦。牝馬を狙うならGI級の馬を狙いたい
ポイントは上記のようなポイントです。前哨戦を使っている馬は大きく2つに区分できます。一つは距離の近いのステップレース(スワンS、富士S、毎日王冠)とGI競走(スプリンターズS・天皇賞)。ステップレースの場合は上位人気か馬券内であることが望ましいです。一方、前走GI組は前走成績をそこまで意識しなくても大丈夫です。
マイルチャンピオンシップ好走馬の道中の位置取り
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
2023 | ・・⑭⑮ | ・・⑨⑧ | ・・⑨⑪ |
2022 | ・・⑭⑬ | ・・⑦⑨ | ・・④④ |
2021 | ・・⑫⑧ | ・・⑧⑧ | ・・⑧⑧ |
2020 | ・・⑤⑤ | ・・⑦⑤ | ・・③② |
2019 | ・・④⑤ | ・・④③ | ・・⑩⑫ |
2018 | ・・④⑤ | ・・⑦⑦ | ・・②② |
2017 | ・・⑮⑬ | ・・⑦⑥ | ・・⑩⑨ |
2016 | ・・①① | ・・⑥⑤ | ・・②② |
2015 | ・・⑨⑧ | ・・⑧⑧ | ・・⑫⑬ |
2014 | ・・⑪⑩ | ・・⑦⑥ | ・・③③ |
基本的には「前+後」という感じで、先行した馬と後ろから行く馬が馬券内に絡む印象です。道中のペースにかなり左右される印象ですので、出走馬の脚質を横で比較して見るのが重要です。
マイルチャンピオンシップのラップ傾向
ハロン | タイム |
1F | 12.4秒 |
2F | 10.9秒 |
3F | 11.5秒 |
4F | 12.0秒 |
5F | 11.7秒 |
6F | 11.3秒 |
7F | 11.2秒 |
8F | 11.7秒 |
マイルチャンピオンシップのラップ傾向です。このレベルでは珍しく後傾ラップの傾向が出ておりますので序盤にポジションを取れるタイプを狙いましょう。
マイルチャンピオンシップの血統・種牡馬の傾向
2023年 | ||
1着 | 父 | ハービンジャー (Danzig系) |
母父 | ダイワメジャー (サンデーサイレンス系) | |
2着 | 父 | ルーラーシップ (キングカメハメハ系) |
母父 | マンハッタンカフェ (サンデーサイレンス系) | |
3着 | 父 | エピファネイア (シンボリクリスエス系) |
母父 | ワークフォース (Kingmanbp系) | |
2022年 | ||
1着 | 父 | ダイワメジャー (サンデーサイレンス系) |
母父 | Le Havre (Red God系) | |
2着 | 父 | ジャスタウェイ (サンデーサイレンス系) |
母父 | Dansilin (Danzig系) | |
3着 | 父 | クロフネ (Vice Regent系) |
母父 | キングカメハメハ (キングカメハメハ系) | |
2021年 | ||
1着 | 父 | ディープインパクト (ディープインパクト系) |
母父 | Tapit (Bold Ruler系) | |
2着 | 父 | Kingman (Danzig系) |
母父 | Soldier Hollow (Sadler’s Wells系) | |
3着 | 父 | ジャスタウェイ (サンデーサイレンス系) |
母父 | Dansilin (Danzig系) |
過去3年で馬券内に入った馬の血統です。
ディープインパクトがやはり多いですね。まずはディープインパクトを探すレースですが、直仔も高齢になってきますのでこのレースのトレンドからはハズレます。ディープ孫に期待するかそれ以外かはまさにこれからかと。