エルコンドルパサーの種付け料推移と種牡馬成績・評価

エルコンドルパサーの種付け料推移と種牡馬成績・評価

どうも、スダケイバです。

日本を代表する名種牡馬・エルコンドルパサー(El Condor Pasa)の種付料に関するデータをまとめています。

エルコンドルパサーについて

血統に造詣が深いオーナーの渡邊氏によって計算され尽くした配合で誕生した同馬は、オーナーの「海外でGIを勝ちたい」という狙い通り、日本でNHKマイルC、ジャパンカップという距離の異なるGIで強さを見せて快勝したのち、海外に長期遠征(滞在)し、凱旋門賞を目指す。滞在効果が実ってか、オーナーの狙い通りまずはフランスのサンクルー大賞典を勝利する。そして秋の大目標であった凱旋門賞では、当時の世界最強馬であったモンジューに僅かに敗れ2着。最も日本馬で凱旋門賞制覇に近づいた馬であった。

引退時は18億円のシンジケートが組まれ、社台スタリオンステーション入り。

略歴

・1995年 アメリカ産
・1998年 NHKマイルカップ、ジャパンカップ制覇
・1999年 サンクルー大賞典制覇
・2000年 日本の社台スタリオンステーションで種牡馬入り
・2002年7月16日(7歳)没

主な競走成績

◆競走成績:11戦8勝
1998年:NHKマイルカップ1着、ジャパンカップ1着
1999年:サンクルー大賞典1着

エルコンドルパサーの種付け料推移と評価・成績

種付料種付頭数出生頭数SR
201052位
200934位
200821位
20079位
20066位
20059位
200420位
2003127頭86位
2002Private154頭118頭
2001700万円157頭107頭
2000800万円137頭

引用:JBIS

産駒の特徴と評価
サンデーサイレンスの対抗種牡馬候補の1頭として馬産地の期待高くスタッドイン。しかし、残念ながらわずか3世代しか産駒を残すことができなかった。サンデーサイレンス産駒の繁殖がちょうど増えてきたタイミングもあり、サンデーサイレンスの血を持たない同馬との交配も多かった。代表馬のヴァーミリアンを中心に母父サンデーサイレンスの活躍馬が多かったことから、少なともあと数年種付けができていれば・・・と悔やまれる1頭です。

エルコンドルパサーの代表産駒(子供)

2002年産

・ヴァーミリアン(ジャパンカップダート、東京大賞典、ほか)

2003年産

・ソングオブウインド(菊花賞)
・アロンダイト(ジャパンカップダート)

エルコンドルパサーのブルードメアサイアー(BMS/母父)としての代表産駒

2010年産

・クリソライト(ジャパンダートダービー)
※父ゴールドアリュール

2016年産

・クリソベリル(チャンピオンズカップ、ジャパンカップダート、ほか)
※父ゴールドアリュール

エルコンドルパサーの種牡馬評価

出走頭数278頭
勝馬121頭
勝馬率43.5%
重賞馬8頭
重賞馬率2.9%
AEI2.01
CPI1.64
収得賞金72.3億円

引用:JBIS(※中央競馬のみ集計(小数点第二位を四捨五入))
わずか3世代の産駒ではありますが、率では一流のそれを示しています。勝馬率43.5%は立派なものですし、重賞率2.9%も一流のものです。一方で頭数が非常に少ない状態ですので、その辺りの数字は残念ながら低くなっております。

エルコンドルパサーの血統表とサイアーライン

KingmanboMr. ProspectorRaise a Native
Gold Digger
MiesqueNureyev
Pasadoble
サドラーズギャルSadler’s WellsNorthern Dancer
Fairy Bridge
GlenveaghSeattle Slew
Lisadell

母母母のLisadellは名牝Thongの娘でNureyev(ヌレイエフ)の母であるSpecialの全妹であることから、名牝の全姉妹クロスとなっています。またSpecial自体は母父のSadler’s Wellsの母Fairy Bridgeの母であるため、同時にSpecialのクロスも発生しています。(表記上はThong 5×5・4とSpecial 4×4とされています。)

既にサドラーズギャル自体も狙った配合の馬ではありますが、オーナーの渡邊氏はこの名牝Thongの牝系に着目し、更にKingmanboを交配するという多重クロスも辞さないの離業を行いました。

ミスタープロスペクター系とエルコンドルパサー系

ミスタープロスペクター系とエルコルパサー系
Mr.Prospector 1970 米
|Northern Prospect 1976 米
|Fappiano 1977 米
|Miswaki 1978 米
|Conquistador Cielo 1978 米
|Crafty Prospector 1979 米
|Naevus 1980 米
|Procida 1981 米
|ダミスター 1982 米
|Woodman 1983 米
|Two Punch 1983 米
|アフリート 1984 加
|Bellotto 1984 米
|Gone West 1984 米
|Gulch 1984 米
|ジェイドハンター 1984 米
|マイニング 1984 米
|フォーティナイナー 1985 米
|Seeking the Gold 1985 米
|テューター 1985 米
|エブロス1986 米
|Carson City 1987 米
|ジェイドロバリー 1987 米
|Machiavellian 1987 米
|リズム 1987 米
|スキャン 1988 米
|Lion Cavern 1989 米
|Faltaat 1990 米
|Kingmambo 1990 米
||American Odyssey 1995 米
||アメリカンボス 1995 米
||エルコンドルパサー 1995 米
|||ヴァーミリアン 2002 日
|||ソングオブウインド 2003 日
||Kingsalsa 1996 米
||Lemon Drop Kid 1996 米
||キングズベスト 1997 米
||Okawango 1998 米
||スターキングマン 1999 米
||アルカセット2000 米
||キングカメハメハ 2001 日
|Distant View 1991 米
|Manshood 1991 英
|Our Emblem 1991 米
|Miesque’s Son 1992 米
|Smart Strike 1992 加
|Chester House 1995 米
|Fusaichi Pegasus 1997 米
|スキャターザゴールド 1997 加
|アルデバラン 1998 米
|E Dubai 1998 米
引用:wikipedia
Mr.Prospector系(ミスタープロスペクター系・ミスプロ系)は言わずと知れた現代の世界最大血脈。多くの後継種牡馬を残していますが、その中で中距離以上での活躍が目立つのがKingmanbo一族。特に日本ではキングカメハメハの活躍があり、一大勢力を築いています。同じKingmanboのエルコンドルパサーも同じように一大勢力を築く資格は十分ありましたが、わずか3世代しか残せなかったことにより、後継種牡馬の勢力図という点ではやや劣勢です。

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