サンデーサイレンスの種付け料推移と種牡馬成績・評価

サンデーサイレンスの種付け料推移と種牡馬成績・評価

どうも、スダケイバです。

日本を代表する名種牡馬・サンデーサイレンス(Sunday Silence)の種付料に関するデータをまとめています。

サンデーサイレンスについて

現役時代はアメリカ三冠のうち二冠を制するなどした名馬で、通算でGIを6勝し、最優秀3歳馬や年度代表馬にも輝いている。その輝かしい競走成績からアメリカでの種牡馬入りを予定していたが、血統面が評価されず、シンジケート構築が頓挫。既に権利の4分の1を持っていた吉田善哉氏(導入の主導は吉田照哉氏)が日本での種牡馬入りを打診し、日本での種牡馬導入が決定する。

略歴

・1986年 アメリカ産
・1989年 ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、BCクラシック等を制覇
・1991年 日本の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を開始
・1905年 リーディングサイアーを獲得(~2007年まで)
・2002年8月19日(16歳)没

主な競走成績

◆競走成績:14戦9勝
1989年:ケンタッキーダービー1着、プリークネスステークス1着、BCクラシック1着、サンタアニタダービー1着スーパーダービー1着
1990年:カリフォルニアンステークス1着

サンデーサイレンスの種付け料推移と評価・成績

種付料種付頭数出生頭数SR
201080位
200928位
20087位
20071位
20061位
20051位
20041位
2003108頭1位
2002Private159頭191頭1位
20012,500万円223頭180頭1位
20002,500万円197頭150頭1位
1999BF199頭149頭1位
1998BF185頭157頭1位
1997BF171頭157頭1位
1996Private183頭129頭1位
1995Private142頭97頭1位
1994800万円118頭74頭31位
1993Private99頭67頭
1992Private84頭67頭
19911,100万円77頭

引用:JBIS

産駒の特徴と評価
日本の競馬史を変えた大種牡馬。1,800万ドル(60株・1株30万ドル)でシンジケートが組まれ日本に輸入された。導入を決めた吉田氏が4分の1の権利を持っていたことで、同馬の売却の話が来たというのも、なんとも運命的であると言えます。同馬の特徴である「現役時代に見せた激しい闘争心」が産駒にも受け継がれ、最後の直線で前の馬を抜こうとする激しい闘争心をベースに鋭い末脚を武器とする産駒が多い。勝ち馬率は6割超と4桁以上の出走頭数の中では驚異的で、没後も2007年までリーディング1位を取り続けるなど数多くの活躍馬が生まれました。直仔・孫・ひ孫などが既に活躍を始めており、その血を注いだ馬が世界中で活躍しております。

サンデーサイレンスの代表産駒(子供)

1992年産

・フジキセキ(朝日杯3歳ステークス)
・ジェニュイン(皐月賞、マイルチャンピオンシップ)
・ダンスパートナー(優駿牝馬、エリザベス女王杯)
・タヤスツヨシ(東京優駿)
・マーベラスサンデー(宝塚記念)

1993年産

・バブルガムフェロー(天皇賞・秋、朝日杯3歳ステークス)
・イシノサンデー(皐月賞、ダービーグランプリ)
・ダンスインザダーク(菊花賞)

1994年産

・サイレンススズカ(宝塚記念)
・ステイゴールド(香港ヴァーズ)

1995年産

・スペシャルウィーク(東京優駿、天皇賞・秋、ジャパンカップ)

1996年産

・スティンガー(阪神3歳牝馬ステークス)
・アドマイヤベガ(東京優駿)
・トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯)

1997年産

・チアズグレイス(桜花賞)
・エアシャカール(皐月賞、菊花賞)
・アグネスフライト(東京優駿)

1998年産

・メジロベイリー(朝日杯3歳ステークス)
・アグネスタキオン(皐月賞)
・マンハッタンカフェ(菊花賞、有馬記念、天皇賞・春)
・ビリーヴ(スプリンターズステークス、高松宮記念)

1999年産

・ゴールドアリュール(ジャパンダートダービー、東京大賞典、ほか)
・デュランダル(スプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップ2回)
・アドマイヤマックス(高松宮記念)
・Sunday Joy(豪オークス)

2000年産

・ピースオブワールド(阪神ジュヴェナイルフィリーズ)
・スティルインラブ(牝馬三冠<桜花賞、優駿牝馬、秋華賞>)
・ネオユニヴァース(皐月賞、東京優駿)
・アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2回)
・ゼンノロブロイ(天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念)
・ヘヴンリーロマンス(天皇賞・秋)
・オレハマッテルゼ(高松宮記念)

2001年産

・ダンスインザムード(桜花賞、ヴィクトリアマイル)
・ダイワメジャー(皐月賞、天皇賞・秋、マイルチャンピオンシップ2回、安田記念)
・ダイワエルシエーロ(優駿牝馬)
・スズカマンボ(天皇賞・春)
・ハットトリック(マイルチャンピオンシップ、香港マイル)
・ハーツクライ(有馬記念、ドバイシーマクラシック)

2002年産

・ショウナンパンドル(阪神ジュヴェナイルフィリーズ)
・ディープインパクト(牡馬三冠<皐月賞、東京優駿、菊花賞>、天皇賞・春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)
・エアメサイア(秋華賞)
・スズカフェニックス(高松宮記念)

2003年産

・フサイチパンドラ(エリザベス女王杯)
・マツリダゴッホ(有馬記念)

サンデーサイレンスのブルードメアサイアー(BMS/母父)としての代表産駒

2002年産

・ラインクラフト(桜花賞、NHKマイルカップ)
※父エンドスウィープ
・ヴァーミリアン(東京大賞典、ジャパンカップダート、ほか)
※父エルコンドルパサー
・シャドウゲイト(シンガポール航空IC)
※父ホワイトマズル

2003年産

・フサイチリシャール(朝日杯フューチュリティステークス)
※父クロフネ
・ソングオブウインド(菊花賞)
※父エルコンドルパサー
・アドマイヤムーン(宝塚記念、ジャパンカップ)
※父エンドスウィープ

2004年産

・アサクサキングス(菊花賞)
※父ホワイトマズル
・スクリーンヒーロー(ジャパンカップ)
※父グラスワンダー
・ジャガーメイル(天皇賞・春)
※父ジャングルポケット

2005年産

・トールポピー(阪神ジュヴェナイルフィリーズ)
※父ジャングルポケット
・レジネッタ(桜花賞)
※父フレンチデピュティ
・サクセスブロッケン(ジャパンダートダービー、フェブラリーステークス)
※父シンボリクリスエス

2006年産

・セイウンワンダー(朝日杯フューチュリティステークス)
※父グラスワンダー
・More Joyous(クイーンオブザターフステークス、他)
※父More Than Ready

2007年産

・ローズキングダム(朝日杯フューチュリティステークス、NHKマイルカップ)
※父キングカメハメハ
・ビッグウィーク(菊花賞)
※父バゴ

2008年産

・グランプリボス(朝日杯フューチュリティステークス、NHKマイルカップ)
※父サクラバクシンオー
・アヴェンチュラ(秋華賞)
※父トニービン
・ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル)
※父クロフネ
・ベルシャザール(ジャパンカップダート)
※父キングカメハメハ

2009年産

・アルフレード(朝日杯フューチュリティステークス)
※父シンボリクリスエス

2010年産

・ロゴタイプ(朝日杯フューチュリティステークス、皐月賞、安田記念)
※父ローエングリン
・アウォーディー(JBCクラシック)
※父ジャングルポケット

2011年産

・レッドファルクス(スプリンターズステークス2回)
※父スウェプトオーヴァーボード
・Karakontie(ブリーダーズカップ・マイル、ほか)
※父Bernstein

2012年産

・ドゥラメンテ(皐月賞、東京優駿、)
※父キングカメハメハ

2014年産

・ペルシアンナイト(マイルャンピオンシップ)
※父ハービンジャー
・ヤマニンアンプリメ(JBCレディスクラシック)
※父シニスターミニスター
・Avilius(ランヴェットステークス、ほか)
※父Pivotal

2015年産

・アーモンドアイ(牝馬三冠<桜花賞、優駿牝馬、秋華賞>、ジャパンカップ2回、ドバイターフ、ほか)
※父ロードカナロア
・メールドグラース(コーフィールドカップ)
※父ルーラーシップ
・ジャンダルム(スプリンターズステークス)
※父Kitten’s Joy

サンデーサイレンスの種牡馬評価

出走頭数1,351頭
勝馬900頭
勝馬率66.6%
重賞馬136頭
重賞馬率10.1%
AEI4.05
CPI1.80
収得賞金783.0億円

引用:JBIS(※中央競馬のみ集計(小数点第二位を四捨五入))

勝馬率66.6%というのは、この辺りの数字を見ている人からすると本当に驚く数字です。AEIも異常とも形容できる数字です。そして重賞馬率10.1%というのは、これだけ分母がいる種牡馬として信じられない数字で、さすがサンデーサイレンスという印象です。(単純計算で10頭買えば重賞馬が手に入るので、セールでは値段が高くなって当然ですよね・・・)

サンデーサイレンスの血統表とサイアーライン

HaloHail to ReasonTurn-to
Nothirdchance
CosmahCosmic Bomb
Almahmoud
Wishing WellUnderstandingPromised Land
Pretty Ways
Mountain FlowerMontparnasse
Edelweiss

母のウィッシングウェルは12勝(うち重賞2勝)を挙げたものの、近親に活躍馬は少なく重賞馬は7代母まで遡る必要があるなど、母系の活力は当時皆無だったと言わざるを得ない状況です。父のHalo(ヘイロー)は祖母Almahmoud(アファームド)がノーザンダンサーの祖母であるなど現代競馬に多大な貢献をしている母系の一族で、血統構成だけ見ると、輝かしい父系と活力のない母系という評価の偏っている血統表と言えます。

ヘイロー系とサンデーサイレンス系

ヘイロー系とサンデーサイレンス系
Halo 1969 米
|Sunny’s Halo 1980 加
|Devil’s Bag 1981 米
|サザンヘイロー 1983 米
||More Than Ready 1997 米
サンデーサイレンス 1986 米
||ジェニュイン 1992 日
||タヤスツヨシ 1992 日
||フジキセキ 1992 日
|||カネヒキリ 2002 日
|||キンシャサノキセキ 2003 豪
|||ファイングレイン 2003 日
|||ダノンシャンティ 2007 日
|||サダムパテック 2008 日
|||イスラボニータ 2011 日
||マーベラスサンデー 1992 日
||イシノサンデー 1993 日
||ダンスインザダーク 1993 日
||||ツルマルボーイ 1998 日
||||ザッツザプレンティ 2000 日
||||スリーロールス 2006 日
|||バブルガムフェロー 1993 日
||ステイゴールド 1994 日
|||ドリームジャーニー 2004 日
|||ナカヤマフェスタ 2006 日
|||オルフェーヴル 2008日
||||エポカドーロ 2015 日
|||ゴールドシップ 2009 日
|||フェノーメノ 2009 日
|||オジュウチョウサン 2011 日
|||レインボーライン 2013 日
|||ウインブライト 2014 日
|||インディチャンプ 2015 日
||スペシャルウィーク 1995 日
|||トーホウジャッカル 2011 日
||ディヴァインライト 1995 日
|||Cash Akce 2010 土
|||Renk 2012 土
||アドマイヤベガ 1996 日
||アッミラーレ 1997 日
|||ハッピースプリント 2011 日
||エアシャカール 1997 日
||アグネスゴールド 1998 日
|||Energia Harvard 2012 伯
||アグネスタキオン 1998 日
|||アドマイヤオーラ 2004 日
||||アルクトス 2015 日
|||キャプテントゥーレ 2005 日
|||ディープスカイ 2005 日
||||キョウエイギア 2013 日
||||サウンドスカイ 2013 日
||マンハッタンカフェ 1998 日
|||ジョーカプチーノ 2006 日
|||ヒルノダムール 2007 日
||メジロベイリー 1998 日
||アドマイヤマックス 1999 日
|||ケイティブレイブ 2013 日
||ゴールドアリュール 1999 日
|||オーロマイスター 2005 日
|||スマートファルコン 2005 日
|||クリソライト 2010 日
|||コパノリッキー 2010 日
|||ゴールドドリーム 2013 日
|||サンライズノヴァ 2014 日
|||クリソベリル 2016 日
||デュランダル 1999 日
||オレハマッテルゼ 2000 日
||ゼンノロブロイ 2000 日
||ネオユニヴァース 2000 日
|||アンライバルド 2006 日
|||ロジユニヴァース 2006 日
|||ヴィクトワールピサ 2007 日
|||トーセンファントム 2007 日
||||ブレイブスマッシュ 2013 日
|||ネオリアリズム 2011 日
||スズカマンボ 2001 日
||ダイワメジャー 2001 日
|||カレンブラックヒル 2009 日
|||コパノリチャード 2010 日
|||ブルドッグボス 2012 日
|||アドマイヤマーズ 2016 日
||ハーツクライ 2001 日
|||ジャスタウェイ 2009 日
|||ワンアンドオンリー 2011 日
|||シュヴァルグラン 2012 日
|||Yoshida 2014 日
|||スワーヴリチャード 2014 日
|||サリオス 2017 日
||ハットトリック 2001 日
|||Dabirsim 2009 仏
|||King David 2009 米
|||Giant Killing 2010 亜
|||Hat Mario 2013 亜
||ブラックタイド 2001 日
|||キタサンブラック 2012 日
||スズカフェニックス 2002 日
||ディープインパクト 2002 日
|||ダノンシャーク 2008 日
|||トーセンラー 2008 日
|||リアルインパクト 2008 日
|||スピルバーグ 2009 日
|||ディープブリランテ 2009 日
|||キズナ 2010 日
|||エイシンヒカリ 2011 日
|||サトノアラジン 2011 日
|||トーセンスターダム 2011 日
|||ミッキーアイル 2011 日
|||ダノンプラチナ 2012 日
|||リアルスティール 2012 日
|||サトノダイヤモンド 2013 日
|||ディーマジェスティ 2013 日
|||マカヒキ 2013 日
|||アルアイン 2014 日
|||サトノアレス 2014 日
|||Saxon Warrior 2015 日
|||Study of Man 2015 愛
|||グローリーヴェイズ 2015 日
|||ケイアイノーテック 2015 日
|||ダノンプレミアム 2015 日
|||フィエールマン 2015 日
|||ダノンキングリー 2016 日
|||ロジャーバローズ 2016 日
|||ワールドプレミア 2016 日
|||コントレイル 2017 日
||マツリダゴッホ 2003 日
|Jolie’s Halo 1987 米
|Saint Ballado 1989 加
引用:wikipedia
Halo(ヘイロー)系はサンデーサイレンス系を中心に現在も活力のあるサイアーラインです。既にサンデーサイレンスはHaloを凌ぐと言っても過言ではない活躍と広がりを見せており、南米で活躍するアグネスゴールドや欧州で活躍するハットトリックなど、日本だけには留まらない活躍を見せています。特にディープインパクト系については、多くの直仔に海外から種牡馬入りのオファーがあるなど、さらに血脈が海外に広がりそうな気配を見せています。

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