【種牡馬論】コルトサイアーとフィリーサイアーについて考える

【種牡馬論】コルトサイアーとフィリーサイアーについて考える

種牡馬論の中で、コルトサイアー(ColtSire)とフィリーサイアー(Filly Sire)というグルーピングをすることがあります。このページではコルトサイアー(ColtSire)とフィリーサイアー(Filly Sire)について、具体的な種牡馬の代表産駒を元に解説していきたいと思います。

ただし、競馬の血統については残念ながら科学的アプローチはごくわずかなアプローチ数となっており、そのような偏りが出る詳しい理由・原因は明らかにされておりません。
(興味のある方はwikipediaの「競走馬の血統」を参照ください。)

コルトサイアーとは?

コルトサイアー(Colt Sire)とは、産駒の活躍馬がなぜか牡馬に偏る種牡馬のことです。牡馬の英名「コルト」(Colt)と、種牡馬の英名「サイアー」(Sire)を繋げた言葉で、対義語は後述するフィリーサイアー(Filly Sire)となります。

コルトサイアーの種牡馬一覧(例)

科学的根拠は乏しいものの、実例として牡馬に活躍馬が偏る・・・そういった種牡馬は確かに存在します。具体的な種牡馬の例を挙げて見てきましょう。(※産駒の獲得賞金TOP10を算出。太字はGI馬)

スクリーンヒーロー

代表産駒性別
ゴールドアクター
モーリス
グァンチャーレ
ウインマリリン
クリノガウディー
トラスト
マイネルウィトス
ジェネラーレウーノ
ウインオスカー

コルトサイアーの例で直近の種牡馬でよく名前が挙がるのが「スクリーンヒーロー」です。GI勝ちが牡馬のみで賞金上位を見てもウインマリリンが出るまで牝馬が入ってこなかったので、よくコルトサイアーの例で名前が挙がっていました。

ステイゴールド

代表産駒性別
ゴールドシップ
オルフェーヴル
オジュウチョウサン
ドリームジャーニー
フェノーメノ
インディチャンプ
レインボーライン
スティッフェリオ
クロコスミア

多くのGIを排出したステイゴールドの産駒ですが、賞金上位は見事に牡馬に偏りました。ちなみにTOP50で見ても牝馬は10頭となっております。これは牡馬に大物が多いのも要因ですが、牝馬で素質がありそうな馬が途中で頓挫することも要因であると思います。(例:アドマイヤリード、レッドリヴェールなど)

ゴールドアリュール

代表産駒性別
エスポワールシチー
ゴールドドリーム
サンライズノヴァ
コパノリッキー
シルクフォーチュン
グレイスフルリープ
トウカイパラダイス
フーラブライド
マイネルオフィール

ダートで活躍をしているゴールドアリュールの産駒も牡馬の活躍が目立ちます。これは牝馬のダート路線が整備されていない影響もあるかもしれません。ただし、TOP50で見ても牝馬は5頭と少ないため、ダート路線の整備状況だけを結論とするのはやや暴論かなと思います。

フィリーサイアーとは?

フィリーサイアー(Filly Sire)とは、産駒の活躍馬がなぜか牝馬に偏る種牡馬のことです。牝馬の英名「フィリー」(Filly)と、種牡馬の英名「サイアー」(Sire)を繋げた言葉で、対義語は前述のコルトサイアー(Colt Sire)となります。

フィリーサイアーの種牡馬一覧(例)

こちらも科学的根拠は乏しいものの、実例として牝馬に活躍馬が偏る・・・そういった種牡馬は確かに存在します。具体的な種牡馬の例を挙げて見てきましょう。(※産駒の獲得賞金TOP10を算出。太字はGI馬)

スペシャルウィーク

代表産駒性別
ブエナビスタ
インティライミ
ローマンレジェンド
ナリタクリスタル
リーチザクラウン
トライアンフマーチ
シーザリオ
ウインフルブルーム
トーホウジャッカル

サンデーサイレンスの後継種牡馬としてスタッドインしたスペシャルウィーク。種牡馬生活は事前の期待通りとまでは行かなかったかもしれませんが、ブエナビスタやシーザリオと歴史的な名牝を誕生させました。この2頭の印象が強いこともあり、スペシャルウィークはフィリーサイアーとしてよく名前が挙がります。

クロフネ

代表産駒性別
ホエールキャプチャ
アップトゥデイト
アエロリット
カレンチャン
スリープレスナイト
ソダシ
テイエムジンソク
フサイチリチャール
アースソニック

クロフネもフィリーサイアーとして名前が挙がる1頭です。特にクロフネが母父や母母父に入って活躍している馬が出始めており、その印象を強くしております。産駒の状況を見ても、牝馬の方が大物が多いですね。

ヴィクトワールピサ

代表産駒性別
スカーレットカラー
ジュエラー
テラノヴァ
アウトライアーズ
パールコード
ヴィクトーリア
アサマノイタズラ
アクアミラビリス
メイショウマトイ

ヴィクトワールピサも牝馬の産駒の活躍が目立ちます。重賞クラスで活躍している馬は牝馬中心で、牡馬の活躍は残念ながらそこまでの状況です。

コルトサイアーとフィリーサイアーまとめ

コルトサイアーとフィリーサイアーについて実例を元に見てきました。科学的な根拠は乏しいものの1個体あたりで見ると確かに牡馬や牝馬に偏りがある印象です。あくまで一つの物事の見方ですが、こういう見方も面白いですね。

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