ノーザンテーストの種付け料推移と種牡馬成績・評価

ノーザンテーストの種付け料推移と種牡馬成績・評価

どうも、スダケイバです。

日本を代表する名種牡馬・ノーザンテースト(Northern Taste)の種付料に関するデータをまとめています。

ノーザンテーストについて

社台グループ総帥の吉田善哉氏から、将来の種牡馬入りを想定してノーザンダンサー産駒の牡馬の購入命令を受けた吉田照哉氏によって10万ドル(当時のレートで3,080万円)で落札された同馬。落札後もノーザンダンサー系の産駒が走ったことにより、落札額より高い購入のオファーが舞い込んでいたようですが、初志貫徹、日本で種牡馬入りすることとなりました。

現役時代はフォレ賞でG1勝利したほか、イギリスのクラシックでも上位入線をするなど、結果的に競走馬としても高いレベルであることを証明しました。

略歴

・1971年 カナダ産
・1974年 フォレ賞制覇
・1975年 日本で種牡馬入り
・1982年 日本でリーディングサイアー獲得
・2000年 種牡馬引退
・2004年12月11日(33歳)没

主な競走成績

◆競走成績:20戦5勝
1974年:フォレ賞1着
1974年:ムーランドロンシャン賞2着

ノーザンテーストの種付け料推移と評価・成績

種付料種付頭数出生頭数SR
2006215位
2005192位
2004108位
200362位
200246位
200126位
20001頭9位
1999Private13頭14頭9位
1998Private31頭24頭4位
1997Private65頭47頭6位
1996Private72頭46頭4位
1995Private61頭49頭2位
1994Private67頭40頭3位
1993BF60頭36頭3位
1992BF56頭45頭1位
199161頭48頭1位
199066頭40頭1位
198962頭42頭1位
198860頭43頭1位
198760頭62頭1位
198679頭72頭1位
198594頭61頭1位
198488頭62頭1位
198389頭67頭1位
198298頭53頭1位
198175頭33頭3位
198061頭36頭24位
197964頭44頭113位
197883頭43頭
197771頭30頭
197658頭

引用:JBIS

産駒の特徴と評価
1982年にテスコボーイから日本リーディングサイアーの座を奪い取ると、通算10回のリーディングサイアーに輝く。「ノーザンテーストの産駒は3度変わる」と評され、早い時期から活躍しつつも、古馬になっても成績を残す産駒が多かった。父としての最高傑作はダイナガリバーや父系を伸ばしたアンバーシャダイが挙げられる。また母父としても活躍をしたのが特徴で、2004年産まれのダイワスカーレットを筆頭に1990年から2006年まで17年連続リーディングブルードメアサイアーに輝いている。

ノーザンテーストの代表産駒(子供)

1977年産

・アンバーシャダイ(有馬記念、天皇賞(春)、ほか)

1979年産

・シャダイアイバー(優駿牝馬)

1980年産

・ダイナカール(優駿牝馬)
・シャダイソフィア(桜花賞、ほか)
・ギャロップダイナ(天皇賞(秋)、安田記念、ほか)

1983年産

・ダイナガリバー(東京優駿(日本ダービー)、有馬記念、ほか)

1989年産

・アドラーブル(優駿牝馬)

ノーザンテーストのブルードメアサイアー(BMS/母父)としての代表産駒

1983年産

・ダイナコスモス (皐月賞)
※父ハンターコム

1985年産

・サッカーボーイ(阪神3歳ステークス、マイルチャンピオンシップ)
※父ディクタス

1986年産

・バンブービギン(菊花賞)
※父バンブーアトラス

1987年産

・レッツゴーターキン(天皇賞(秋))
※父ターゴワイス

1988年産

・イブキマイカグラ(阪神3歳ステークス)
※父リアルシャダイ
・ブロードマインド(中山大障害2回)
※父ノーリュート

1989年産

・サクラバクシンオー(スプリンターズステークス2回)
※父サクラユタカオー

1990年産

・サクラチトセオー(天皇賞(秋))
※父トニービン

1992年産

・サクラキャンドル(エリザベス女王杯)
※父サクラユタカオー
・フラワーパーク(高松宮杯、スプリンターズステークス)
※父ニホンピロウイナー

1993年産

・エアグルーヴ(優駿牝馬、天皇賞(秋))
※父トニービン

1994年産

・ファストフレンド(帝王賞、東京大賞典)
※父アイネスフウジン

1996年産

・アドマイヤコジーン(朝日杯3歳ステークス、安田記念)
※父コジーン

1997年産

・ギルデッドエージ(中山大障害)
※父ディンバーカントリー

1999年産

・テレグノシス(NHKマイルカップ)
※父トニービン
・デュランダル(マイルチャンピオンシップ2回、スプリンターズステークス)
※父サンデーサイレンス
・アドマイヤマックス(高松宮記念)
※父サンデーサイレンス

2000年産

・ユートピア(全日本2歳優駿、ダービーグランプリ、マイルチャンピオンシップ南部杯2回)
※父フォーティーナイナー

2001年産

・ダイワメジャー(皐月賞、天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップ2回、安田記念)
※父サンデーサイレンス
・カンパニー(天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップ)
※父ミラクルアドマイヤ

2002年産

・エアメサイア(秋華賞)
※父サンデーサイレンス

2003年産

・グレイスティアラ(全日本2歳優駿)
※父フジキセキ
・キストゥヘヴン(桜花賞)
※父アドマイヤベガ

2004年産

・ダイワスカーレット(桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念)
※父アグネスタキオン

2006年産

・トーセンジョーダン(天皇賞(秋))
※父ジャングルポケット

2007年産

・レインボーダリア(エリザベス女王杯)
※父ブライアンズタイム

ノーザンテーストの種牡馬評価

出走頭数863頭
勝馬568頭
勝馬率65.8%
重賞馬31頭
重賞馬率3.5%
AEI2.25
CPI1.57
収得賞金280.5億円

引用:JBIS(※中央競馬のみ集計(小数点第二位を四捨五入))

ノーザンテーストは勝馬率65.8%と脅威の勝ち上がり率を誇ります。重賞馬率も一流種牡馬の割合を超えております。現代と比べて種付け数が少ないので頭数が影響する部分はやや控え目です。(賞金が現代より低いのもあるので、賞金もですね。)

ノーザンテーストの血統表とサイアーライン

Northern DancerNearcticNearco
Lady Angela
NatalmaNative Dancer
Almahmoud
Lady VictoriaVictoria ParkChop Chop
Victoriana
Lady AngelaHyperion
Sister Sarah

母母父のLady AngelaはNearcticを産んでいる。そしてその後、世界的な名種牡馬のNorthern Dancerの繋がる。牝系のSister Sarahはワークフォースにも繋がると言う名牝のラインである。ノーザンテースト自体はこの名牝Lady Angelaの牝系クロスを狙って交配された練られた配合でもある。

ノーザンダンサー系とノーザンテースト系

ノーザンダンサー系とノーザンテースト系
Northern Dancer 1961 加
|Nijinsky 1967 英
|Vice Regent 1967 加
|Lyphard 1969 米
ノーザンテースト 1971 加
||アンバーシャダイ 1977 日
|||メジロライアン 1987 日
||||メジロブライト 1994 日
||アスワン 1979 日
|||メジロアルダン 1985 日
||||Wu Di(ウーディー) 2011 日
||ギャロップダイナ 1980 日
||ダイナガリバー 1983 日
||ダイナレター 1984 日
|トライマイベスト 1975 英
|Danzig 1977 英
|Nureyev 1977 米
|Storm Bird 1978 加
|Sadler’s Wells 1981 米
引用:wikipedia
ノーザンテースト系は、自身のリーディングサイアーの獲得などもあり繁栄する。アンバーシャダイ〜メジロライアン〜メジロブライトと父から数えて四代続いたサイアーラインは立派なものであるものの、のちの名種牡馬サンデーサイレンス系に押されたことや、サイアーラインのバックアップを実質的に担っていたメジロ牧場の衰退もあり、ノーザンテースト系で種牡馬を続けているのは中国のWu Di(ウーディーのtwitterはこちら)くらいである。

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