セレクトセールとセレクションセールでの高額馬のその後の活躍を追ってみたいと思います。思ったより大赤字でしたので、オーナーさんは大変だと思いますし、POGなどで指名する場合は無視するのも手かと思いました。
ただ牝の高額落札馬は孫の代には回収できそうな感じもするので、その辺りをチェックいただければと思います。
セレクトセールの歴代高額落札馬ランキングとその後の回収率(高額馬は走らないのか?)
順位 | 年 | 馬名 | 落札金額 | 回収金額 | 収支 |
1位 | 2006 | ディナシー(牝) | 6億3,000万円 | 0万円 | △6億3,000万円 |
2位 | 2017 | アドマイヤビルゴ | 6億2,640万円 | 3,438万円 | 現役 |
3位 | 2020 | シーヴの2019 | 5億6,100万円 | – | – |
4位 | 2004 | ザサンデーフサイチ | 5億1,450万円 | 7,196万円 | △4億4,254万円 |
5位 | 2019 | タイタンクイーン | 4億7,000万円 | – | – |
6位 | 2020 | フォーエヴァーダーリングの2019 | 4億4,000万円 | – | – |
7位 | 2020 | ヒルダズパッションの2020 | 4億1,800万円 | – | – |
8位 | 2017 | ダブルアンコール(牝) | 3億9,960万円 | 1,067万円 | 現役 |
9位 | 2019 | ザレストノーウェア | 3億3,880万円 | – | – |
10位 | 2011 | ラストグルーヴ(牝) | 3億7,800万円 | 600万円 | △3億7,200万円 |
11位 | 2002 | トーセンダンス | 3億5,175万円 | 0万円 | △3億5,175万円 |
12位 | 2003 | フサイチジャンク | 3億3,465万円 | 8,909万円 | △2億4,556万円 |
13位 | 2000 | カーム | 3億3,600万円 | 0万円 | △3億3,600万円 |
14位 | 2006 | ブルーアヴェニューの2006 | 3億1,500万円 | 0万円 | △3億1,500万円 |
14位 | 2007 | アドマイヤハーレー | 3億1,500万円 | 690万円 | △3億0,810万円 |
16位 | 2019 | ジンジャーパンチの2018 | 3億1,320万円 | – | – |
16位 | 2019 | ベネンシアドールの2019 | 3億1,320万円 | – | – |
18位 | 2016 | サトノジェネシス | 3億0,240万円 | 1,701万円 | 現役 |
18位 | 2016 | サトノソロモン | 3億0,240万円 | 3,199万円 | 現役 |
20位 | 2020 | シーズアタイガーの2020 | 2億9,700万円 | – | – |
21位 | 2004 | フサイチレオン | 2億9,400万円 | 2,110万円 | △2億7,290万円 |
22位 | 2017 | サトノルークス | 2億9,160万円 | 1億1,321万円 | 現役 |
22位 | 2019 | シンハディーバの2018 | 2億9,160万円 | – | – |
22位 | 2019 | アドマイヤテンバの2019 | 2億9,160万円 | – | – |
25位 | 2014 | New World Power | 2億8,080万円 | 海外 | 海外 |
25位 | 2016 | スーパーフェザー | 2億8,080万円 | 5,803万円 | 現役 |
25位 | 2017 | リスト | 2億8,080万円 | 0万円 | △2億8,080万円 |
25位 | 2019 | ジョコンダⅡの2018 | 2億8,080万円 | – | – |
29位 | 2011 | トーセンリュー | 2億7,300万円 | 180万円 | △2億7,120万円 |
30位 | 2014 | アドマイヤアゼリ | 2億7,000万円 | 5,662万円 | 現役 |
30位 | 2017 | ダノンチェイサー | 2億7,000万円 | 7,471万円 | 現役 |
30位 | 2018 | ダノンレガーロ | 2億7,000万円 | 587万円 | 現役 |
30位 | 2019 | ベルワトリングの2018 | 2億7,000万円 | – | – |
30位 | 2019 | アドマイヤセプターの2019 | 2億7,000万円 | – | – |
※回収金額の集計は中央競馬の集計のみ(2020年8月23日時点)
※デビュー前の馬は回収金額を「-」とした
セレクトセールの高額落札馬のランキングとその後の回収状況です。取引額TOP30の馬のうち、今のところ一番稼いでいるのがサトノルークスの約1億円で、その他は散々な結果になっています。
ただし、牝の場合は繁殖目的の馬もいます。例えばランキング10位のラストグルーヴは言わずと知れたエアグルーヴ一族の牝馬。既に産駒も高値で取引されております。
◆ラストグルーヴ(3億7,800万円)の産駒の取引額
・ランフォザローゼス(2017年のセレクトセールで1億3,500万円)
・レッドルレーヴ(東京HRで総額5,000万円で募集)
・ラストグルーヴの2019(東京HRで総額6,000万円で募集)
・他に庭先での取引or自己所有
種付け料やデビューまでのコストを除けば2億円ちょっとは産駒で回収できる見通しが立っています。まだ存命ですので産駒が生まれればいずれは回収できるでしょう。
では過去最高値のディナシーはどうでしょうか。
◆ディナシー(6億3,000万円)の産駒の取引額
・アルーシュ(シルクRで総額3,000万円で募集)
・ミッキーディナシー(2014年のセレクトセールで3,888万円)
・ミッキーポテト(2016年のセレクトセールで4,860万円)
・ゴールドゲッコー(2018年北海道セールで378万円)
・メイサウザンアワー(2019年のセレクトセールで2,376万円)
・他に庭先での取引
庭先の取引は不明ですが、下の子と同じように3,000~5,000万円で取引されたと過程すると、2億円程度は回収できていると推察できます。流石に6億円の回収はディナシー自身の産駒では難しそうです。しかし牝馬も生まれていますので孫の代には回収できそうですね。
セレクションセールの歴代高額落札馬ランキングとその後の回収率(高額馬は走らないのか?)
順位 | 年 | 馬名 | 落札金額 | 回収金額 | 収支 |
1位 | 2001 | ピースピープル | 1億7,600万円 | 0万円 | 0万円 |
2位 | 2019 | キルシュワッサーの2019 | 7,920万円 | – | – |
3位 | 2019 | スマッシュハートの2019 | 6,600万円 | – | – |
4位 | 2019 | ティズウインディの2019 | 6,380万円 | – | – |
5位 | 2008 | タカノセクレタリーの2019 | 6,325.5万円 | 0万円 | △6,325.5万円 |
6位 | 2007 | ダンツライブリー | 6,300万円 | 0万円 | △6,300万円 |
7位 | 2019 | ゴールドコインの2019 | 5,720万円 | – | – |
8位 | 2016 | カズロレンツォ | 5,400万円 | 70万円 | △5,370万円 |
9位 | 2019 | プリモタイムの2019 | 5,390万円 | – | – |
10位 | 2019 | ココロノアイの2019 | 5,060万円 | – | – |
10位 | 2019 | レオパステルの2019 | 5,060万円 | – | – |
10位 | 2019 | クインオリーブの2019 | 5,060万円 | – | – |
13位 | 2006 | アメリカンリバー | 4,935万円 | 0万円 | △4,935万円 |
13位 | 2001 | マイネルリジョイス | 4,935万円 | 162万円 | △4,773万円 |
13位 | 2013 | アドマイヤサクセス | 4,830万円 | 0万円 | 現役 |
16位 | 2017 | カズブランパン | 4,752万円 | 110万円 | △4,642万円 |
17位 | 2007 | エイシンクエスト | 4,725万円 | 3,015万円 | △1,710万円 |
18位 | 2014 | スズカポルト | 4,644万円 | 110万円 | △4,534万円 |
19位 | 2005 | タイキサハラ | 4,567.5万円 | 500万円 | △4,067.5万円 |
19位 | 2004 | チアズウイナー | 4,567.5万円 | 2,205万円 | △2,362.6万円 |
21位 | 2019 | コーテサンの2019 | 4,510万円 | – | – |
22位 | 2018 | アイガーテソーロ | 4,428万円 | 0万円 | 現役 |
22位 | 2016 | カズノキング | 4,428万円 | 0万円 | 現役 |
24位 | 2019 | フォトジェニックの2019 | 4,400万円 | – | – |
25位 | 2004 | ダンツフェザント | 4,305万円 | 0万円 | △4,305万円 |
26位 | 2016 | ミヤジボルト | 4,212万円 | 0万円 | △4,212万円 |
26位 | 2016 | サトノプライド | 4,212万円 | 952万円 | △3,260万円 |
28位 | 2005 | ゴーストライター | 4,200万円 | 620万円 | △3,580万円 |
28位 | 2006 | マイネルビバーチェ | 4,200万円 | 0万円 | △4,200万円 |
28位 | 2006 | インヴァイトの2006 | 4,200万円 | 0万円 | △4,200万円 |
※回収金額の集計は中央競馬の集計のみ(2020年8月23日時点)
※デビュー前の馬は回収金額を「-」とした
セレクションセールの高額馬のその後の回収状況です。正直セレクトセールと比べてもコストパフォーマンス(コスパ)という面では悪いです。
その他に気になる点で言うと未デビューもしくはデビュー後に頓挫するケースが多いのは偶然でしょうか。気になるところです。